バルブの機能は「流れを止める」「流れ方向を一定にする」「流量や圧力の調整」の3つに大別されます。これらの機能を発揮する上で選定の目安となる様にバルブの種類と特徴をご紹介します。
バタフライ弁は水・温水・油・空気・蒸気・スラリー等に使用される。
レバーを回して弁棒を回転させ、弁棒と結合した弁体が回転する事で流体を制御する。
ON-OFFにも流体調整にも使用できる、汎用性の高いバルブである。
ゲート弁は、水・温水・油・スラリー等に使用される。ハンドル車を回転させて弁棒を上下させ、弁棒と結合した弁体が上下する事で流体を制御する。
中間開度で使用すると弁体と下流配管に振動や浸食(エロージョン)が生じるため、通常はON-OFFのみで使用される。
グローブ弁は、水・油・空気・蒸気等に使用される。ハンドル車を回転させて弁棒を上下させ、弁棒と結合した弁体が上下する事で流体を制御する。
構造上、流体抵抗が非常に大きく、閉止時に流体の全圧力を弁棒に受けるので閉止トルクが大きいが、中間開度で使用できるので主に流量調節用として用いられる。
ボール弁は、水・温水・油・空気等に使用される。レバーを回して、弁棒を回転させ、弁棒と結合した貫通孔の開いたボールが回転することで流体を制御する。
中間開度で使用すると、本体とボールの間に流体が溜まりやすいため、通常はON-OFFのみで使用される。